Research

研究内容

3つの柱のもとで、学校現場での実践と往復しながら、実データにもとづいて一つひとつ明らかにしていきます。

01

授業DX

Digital Transformation for Lessons

複線型の授業を、AI時代の学びの基盤にする。

一人ひとりが自ら学びを進める「複線型」の授業を中心に据え、その基盤・統合・実現過程という3つの側面から研究を進めています。

  • 複線型授業の基盤となる情報活用能力の育成 複線型の授業は、児童生徒が自ら学びを進める力に支えられています。学校現場で運用されている情報活用能力チェックリストの回答データを統計的に分析し、国が示す網羅的な指標をそのまま測定に用いることの難しさを実データから明らかにするとともに、教師がアセスメントとして使いやすいAIベースの支援システムの設計要件を検討します。
  • 複線型授業へのAI統合 複線型の授業について、単元全体を通した分析はこれまでほとんど行われてきませんでした。まず事例研究として、複線的な構造が学習者一人ひとりの個人差をどのように受けとめているのかを明らかにします。そのうえで、全国のAI活用事例を「どのような活動のためにAIを用いるのか」という観点から類型化し、AIをどう統合すれば授業がより良くなるのかをデザイン研究(DBR)の手法で探究します。
  • 複線型授業の実現に至る若手教師の径路分析 複線型の授業は、一朝一夕に実現できるものではありません。若手教師が複線型の授業を実現するまでにどのような径路をたどるのか、その過程で何が転機となり、何が支えとなるのかを分析します。
02

校務DX

Digital Transformation for School Administration

校務の何が、変化を止めているのか。

校務のデジタル活用は、その多くが教職員個人の工夫にとどまっています。まず事実関係を整理することから始めます。

  • 校務DXのボトルネックの解明 紙による決裁をはじめ、組織としての活用を妨げている要因は何か。質問紙調査から事実関係を整理し、現場で改革を進める指導主事や管理職の実践を支える資料をつくります。
  • 次世代の校務DXの姿の探索 教員1人1台の校務端末を起点に、学校現場の業務フローと支援ニーズを観察・調査し、次世代の校務DXの姿を現場とともに描きます。
03

DXを担う人材育成

Human Resource Development for DX

授業研究を更新し、担い手を育てる。

教師が学ぶ場である授業研究そのものを問い直しながら、養成と現職研修の双方から変革の担い手を育てます。

  • AIによる授業研究の高度化 授業を分析する科学的手法そのものを、AIによって刷新することを目指しています。まずAIによる分析が人間の分析とどの程度一致するのかを検証し、そのうえで児童生徒一人ひとりの学習過程を深く解析することで何が新たに見えてくるのかを実証し、校内研究への実装につなげます。
  • 次世代教員の養成 他学部・他大学にも開かれたオープンなゼミナール(DXラボ)を通じて、学生が研究と現場の実践に主体的に参画する場をつくります。
  • 現職教員のリスキリング 教育委員会・推進校と連携した非同期のデジタル連携により、現場の実践知を研究と養成へ還元する常設の議論の場を運営します。